マーチンゲール法は果たして通用するか?その2

前回に続いてFXにマーチンゲールの法則を取り込んだ必勝法の考察です。マーチンゲールの法則自体はギャンブルの世界でポピュラーな存在で、その有効性もある程度立証されています。

ただし、ネットカジノでマーチンゲールを活用すると不正行為と見なされてアカウントが凍結されることもあります。それだけネットカジノでも警戒されている必勝法なので、これをFXに活用できると安定的な利益を狙えるのではないかという考えが成り立ちます。

当メルマガで以前に、FXは勝率2分の1という「常識」に対して異を唱えました。なぜなら確率が2分の1になるのは同じ値幅でないのと条件が整っているとは言えず、買いポジションを建てて10pips上に行けば利食い、10pips下落すれば損切りというように条件を明確に設定しておく必要があります。

これで実際にやってみると、確率はおおよそ2分の1に収束してくるので損はしない計算になりますが、逆に利益も出ません。
FXでマーチンゲールの法則を役立てるには、この値幅の設定に工夫が必要です。

ここからは、実際にシミュレーションをした結果をご紹介します。相場が上に行くか下に行くかを決めつけた設定で、それが期待通りになったら勝ち、ならなかったら負けという二択を複数回やってみるシミュレーションです。

買いポジションをひたすら建て続ける設定で、利食い目標は20pips、損切りは10pipsです。仮にドル円を100円ちょうどで買ったとしたら、100.20に値が動いて利食いをすれば勝ち、99.90に下落してストップが成立したら負けです。

シミュレーターでそれを10回やってみた結果を見ると、最大のロット数は4000通貨でした。1000通貨からスタートをして4000円通貨なので、最大で累積したのは3回目までということです。

気になる収支は、プラス1700円です。何度か10回シミュレーションをしてみましたが、おおむね2000円弱のプラス収支という結果になりました。

それでは、次回はその回数を増やしてみましょう。