スリッページ詐欺の真実その2

「あの会社はスリッページ詐欺を働いている」という噂が立ってしまうと、その会社の評判は少なからずマイナスイメージの影響を受けます。では、噂が立っているのはどんな会社なのかと言いますと、実はほとんどのFX取引会社にそんな噂があります。

FXにはギャンブル的な要素があるので、負けた人、損をした人が腹いせに「あの会社はスリッページ詐欺をしている」というコメントをネットに書き込んだりするのです。もちろんその話に根拠はないのですが、ネガティブな噂ほどすぐに広まるので、かくしてほとんどのFX取引会社にスリッページの噂が立つわけです。

それではネットに流布しているスリッページ詐欺の噂が全て噓なのかというと、おそらくそんなことはないでしょう。詐欺とはいかないまでもスリッページが発生することは多々ありますし、それがFX取引会社にとって有利なレートに滑っていることも多くあります。

FXの世界に漂っている、スリッページ詐欺の噂。

そんな噂が立ってしまう背景は前回までに述べましたが、全てのコメントが腹いせというわけではなく、意図的にスリッページを発生させて投資家に不利なレートで約定させているFX取引業者は存在しています。

どの会社が、という実名は伏せておきますが、スプレッドの幅を極限まで狭くしている業者には何らかの裏があると考えても良いのではないかと思います。スプレッドはFX取引会社にとって貴重な収入源なので、それを狭くすることは集客のためとはいえ身銭を切っているのと同じです。

システムを維持するためには他のところで利益を上げる必要があるわけですが、その時にスリッページを会社にとって有利な方向に滑らせることによって利益を上げている・・・と考えるのは自然なことだと思います。

ドル円のスプレッドは各社競い合っているので0.3銭、0.27銭といった数字が並んでいますが、本当にこのスプレッドで売買できるかどうかを見極めることも大切だと思います。