売買システムのグレーアウトその1

FXの売買システムは実によくできていて、リアルタイムに値動きを追いながら瞬時に注文を出すことができるようになっています。以前はWeb上で操作するシステムが多かったのですが、今ではリッチクライアントといって専用のソフトをインストールすることで売買ができる取引会社がほとんどです。

こうした専用のソフトはとても便利なのですが、怖いのはグレーアウトという現象です。グレーアウトはFXの売買システムだけに起きることではなく、パソコンの基本ソフトや各種アプリなどが突然クラッシュしてしまって何も操作を受け付けなくなるような状態のことです。

このグレーアウトについてもFXの世界ではまことしやかな噂話があります。その噂話の大筋は、こんな感じです。

スキャルピングなど小刻みなトレードをしていて、利が乗ったので決済しようとしたら売買システムが操作を受け付けず、そんなことをしているうちに値が動いてしまい利食いのチャンスを逃した・・・。

このグレーアウトに怒っている人たちの間では、「意図的なものだ」という噂が流れているのですが、真相はどうなのでしょうか。

グレーアウトしてしまった売買システムはその後どうなるのかと言いますと、数秒後には回復します。つまり、その一瞬だけがグレーアウトをしているというわけです。これがちょうど「利が乗っている」という瞬間であれば、意図的なもので不正行為だと思われやすくもなります。

実はこのグレーアウトは、多くの場合スキャルピング対策です。スキャルピングで小刻みなトレードを頻繁にされてしまうと売買システム全体に負荷がかかるので、多くのFX取引業者はスキャルピングを禁止しています。

1秒以内に注文が何度も出されるような場合はスキャルピングと判定されるので、グレーアウトはこのスキャルピングを防止するために一時的な操作不能状態である可能性が高く、グレーアウトしていることがそのまま不正行為であると決めつけるのは早計です。