ミセスワタナベ、キモノトレーダーってなに?その2


ミセスワタナベというFX界の伝説について、今回が最終回です。

世界の金融市場を席巻した当時の「ミセスワタナベ」、つまり日本人の項人投資家たちです。今ではそんなニックネームを聞くこともほとんどなくなりましたが、ミセスワタナベたちはいったいどうなったのでしょうか?

その答えは、リーマンショックとサブプライムショックにあります。リーマンショックの方が世界経済に与えたインパクトは大きかったのですが、ミセスワタナベにとっては後者のサブプライムショックの方が大きな影響を受けたと言われています。それは経営破たんショックの大きさよりも、たまたまミセスワタナベこと日本人投資家たちが市場に多額の投資をしている時期に起きたからだと思います。

溜まりに溜まった買いポジションが超円高相場で一気に損失を拡大し、損切りに慣れていなかったミセスワタナベたちは資金を追加するなどで対抗しましたが、結局はあえなく強制ロスカットとなったのでした。

結局、いきすぎた買いポジションの積み上げによってそれが超円高によって崩壊、その後はミセスワタナベと思われるような典型的な投資行動はあまり目立たなくなりました。大きな資金を動かす個人投資家があまりいなくなったのもあると思いますが、リーマンショックやサブプライムショックの衝撃を忘れられない投資家が多いので、さすがに同じことをしようとはしないのもあるのでしょう。

かくして、以前ほどFXの世界で日本人投資家の動きは存在感を持たなくなりました。FXというと欧州勢が大きな資金を動かすことで有名ですが、日本人投資家の存在感が薄れるのと対照的に、欧州勢の勢いが目立つように感じます。

逆に考えると、かつてのミセスワタナベたちがあまり目立たなくなったということはしっかりと相場に適応しながら着実に利益を上げているということなのかも知れません。