仮想通貨がFXに影響を及ぼし始めている

一時期は200万円を超える急騰を見せたビットコインですが、その後は下落をして80万円前後で長らく推移しています。これが果たしてビットコインの実力通りの相場かどうかを知る術はないため、今後も波乱の相場展開が予想されます。

さて、このビットコインが200万円以上あったところから暴落をした時、あるものも一緒に暴落をしました。それはS&P500というアメリカの株価指数です。しかも、ビットコインの下落より少し遅れてS&P500が下落したというのが興味深いところです。

勘の鋭い方であればすでにお気づきかも知れませんが、この株安はビットコイン相場の暴落によって投資家が手持ちの株を利益確定売りしたのではないかと言われています。ビットコインの評価損でひっ迫した資金を株の売却で埋めようとした投資家が相当数いるというわけです。

このことが示しているのは、すでに株式投資家の相当数が相当量の資金を仮想通貨市場に投入しているということです。

この事実がFXに与える影響とはなんでしょうか?

多くの方がご存知のように、株式市場とFXには密接な相関関係があります。株高になると円安、株安になると円高です。この相関関係はかなり長期間にわたって続いており、今も健在です。

これを仮想通貨市場からの影響という視点で考えてみましょう。仮想通貨が下落すると株も下落する・・・つまり、仮想通貨が下落すると株安となり、株安が円高を引き起こします。演繹法のようなロジックですが、仮想通貨が売られると円が買われるという相関関係が見えてきます。

もちろん、その逆も然りです。仮想通貨が上昇すると株も上昇、そして円安になるという展開です。まだこの相関関係が明確に定まっているわけではありませんが、徐々にこの関係が固まりつつあります。

そしてさらに知っておきたいのが、ファンダメンタル要因から仮想通貨への影響、そしてFXへの影響です。