FXコラム 米国の利上げがもたらすインパクト

2015年12月は、FX投資家にとって衝撃的な発表が続いた時期でした。色々あった驚きのニュースの中で最もインパクトがあったのは、やはり米国の利上げ報道でしょう。

これまで長らく低金利政策が続いてきたアメリカですが、そこから方針転換をして利上げに踏み切ると発表したのですから、世界の投資マネーの流れが大きく変わることすら考えられます。

世界の基軸通貨でもある米ドルなので、できるだけ世界中の投資家や資産家は手持ちの現金を米ドルで持っておくのが安心と考えます。しかし、当のアメリカ経済が不振続きで低金利政策から抜け出せない状況が続くと、より高い金利や利回りを求めて投資マネーは新興国に向かいました。そうした資金が中国のバブルを生み出したことは記憶に新しいところです。

しかし、やはり新興国は所詮新興国です。経済だけでなく政治的、地政学的にも色々なリスクを克服できていないので、やはり世界中の投資家は先進国の資金を運用したいと常に考えています。

そこに来てアメリカの利上げですから、待ってましたとばかりに新興国に流れていた投資マネーが一気にアメリカシフトを起こしました。世界で一斉にドル高が進行し、新興国からの資金脱出に歯止めが掛からない状況です。

今後もアメリカの利上げ制作が続くようであれば、外国為替を取り巻く常識が大きく変わると思っておいたほうが良いでしょう。